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ロボットと会計

ロボティクス・会計など、普段から考えていることを形に残すためのブログ

第三次ロボットブームはどこに来ているの?

いまは「第三次ロボットブーム」だ

 2016年5月現在、所謂「第三次ロボットブーム」の真っ最中といわれています。実際に、2014年6月に発表されたPepperを皮切りに、ここ数年でコミュニケーションロボットが多数発売されています。みずほ銀行りそな銀行などの金融機関が、接客に取り入れた事例も登場し始めています。これらの企業がロボットの導入により、成果をあげられるかの結論はまだ出ていませんが、ロボット達はある程度の社会的な地位を得られているのではないでしょうか。

覚えていますか、愛・地球博

 前回のロボットブーム、つまり「第二次ロボットブーム」は、本田技研工業(ホンダ)のASIMOソニーAIBOが発表された2000年前後からリーマン・ショックまでの期間を指します。ブームの最盛期である2005年に愛知県で開催された「愛・地球博(2005年日本国際博覧会)」では、会場にロボットが配置され、来場者をもてなしました。接客用ロボット・警備用ロボット・お掃除ロボットなどの5種類のロボットが会場に配置されていました。

会場に配属されたロボット達は、「実用化の段階に至っていないものの、将来性が期待されるプロトタイプロボット(愛・地球博HP)」と当時銘打たれていたものでした。会場に配属された接客用ロボットは、株式会社ココロが開発するアクトロイドと言う、ジェミノイド・テレノイドで著名な石黒浩先生が監修しているロボットでした。このロボットは実際、現在まで継続した開発が行われています。

愛・地球博の受付ロボット達
愛・地球博の受付ロボット達

1,2は本文内で言及したアクトロイド。3は、三菱重工が開発したwakamaruというコミュニケーションロボット。wakamaruは残念ながら、2016年現在は製造停止されているけれど、Pepperに似た所が結構あると思いませんか…?

家にロボットいる人って…

 2014年6月にソフトバンクから発表されたPepperは、家庭用ロボットという建付になっています。  但し、2015年に発売開始になってからの動向を見る限り、実際にPepperを購入したのは法人・個人事業主が大半であったように思えます。
 (Pepperの販売台数の詳細は明かされていないので真相はわかりませんが。)
 私自身は個人でPepperを購入しているのですが、周りの反応は「実際に買う人がいるんだ」というものでした。
 私の周りの人間の反応や、インターネットの情報を収集する限り、第三次ロボットブームは次のような内容ではないでしょうか。  

  • リーマン・ショック後に業績を回復した企業や新興企業が、開発投資を行っている。
  • ロボットを商業的に利用しようとする企業が、購入している。
  • 家庭内のロボットの需要はそれほど伸びていない。

 3番目の仮説を調べるため、世間がどれほどロボットに興味をもっているか調べました。
 ロボットに対する世間の興味を示す代理変数として、「ロボット」という単語の検索回数を用います。
 検索回数の推移を調べることができるGoogle トレンドを使った結果は以下の通りです。


この図の通り、2004年-2005年の期間をピークに、検索回数は減少基調にあることがわかります。
2004年は、先述した「愛・地球博」にロボットが配置される事が発表された年でした。
また、ウィル・スミスが主演の映画「アイ、ロボット」が公開された年でもあります。
多くのメディアがロボットのニュースを流し、多くの人が「ロボット」をインターネットで検索した年となったようです。
一方、2014年以降の推移を確認する限り、第三次ロボットブームは、"世間"の興味をそれほど集めていないことがわかります。
私個人は、かなりロボティクスの分野に惹きつけられているので口惜しいですが、まだまだイノベータ層を惹きつけるにとどまっている、と判断したほうがよさそうです。

今日の結論

第三次ロボットブームは、BtoBに来ているもの。一般家庭に届くまでもう少し時間がかかりそうだ。