ロボットと会計

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eLTAX用ソフトウェアのPCdeskの利用届が超絶イケてない件①

eLTAX(エルタックスとは)

国税の電子申告・納税システムをe-Tax(イータックス)と呼ぶ。
納税を書面でなく電子(つまりPay-easy(ペイジー))で行うということは、
銀行窓口や最寄りの税務署に納付に行く工数を削減できることを意味する

源泉所得税の申告・納付を毎月行わなければならない、給与支払対象者が10名以上の企業
(=納期の特例から外れる企業)にとってe-Taxは重宝される存在だ。
実際ベンチャーのバックオフィスを行う人たちの中では、そこそこ知名度はあると思う。

e-Tax地方税版をeLTAXエルタックス)というが、e-Taxと比較すると知名度が低いように思える。
(というか存在知っていても、「イーエルタックス」と呼ぶ人が多い)
最も納付頻度が高い地方税である、従業員の個人住民税に関する特別徴収税額に関して
eLTAXが電子納税に対応していない事が、普及を妨げている要因だと思う。

なお、特別徴収税額の電子納付は、メガバンクの使用料金がかかるネットバンキングシステムでしか納付ができない。
メガバンクのネットバンクの使用料は月5000円前後かかる。
振込手数料削減のためにジャパンネット銀行住信SBI銀行、楽天銀行に慣れた企業にとって、
住民税振込の為に、月額使用料を5000円払うのは苦渋の決断となるだろう。
最早納付してほしくないと各地方自治体が言っているに等しい。
圧倒的安価な電子納付システム完備するまで、日本中の全企業に関して納期の特例(=納期を12月6月の年2回にする制度)を適用してほしい。

そもそもイケていない匂いしかしない。

そもそも、国税の電子申告・納税システム「e-Tax(イータックス)」と地方税ポータルサイト「eLTAX(エルタックス)」の
名称を並べて見た時点で、システムのUIが壊滅的なことを予測しないとだめだったのだ。

こんだけイケていない
- 「-(ハイフン)」の付け方が統一されていない
- 「Tax(頭のみ大文字)」と「TAX(全部大文字)」で統一されていない
- 「電子申告・納税システム」「地方税ポータルサイト」と、システム名も統一されていない
- 「e-Tax(イータックス)」に「L(エル)」加えたのだから、
  読みはイーエルタックスになると思いきやまさかのエルタックス

命名規則も書式も不揃いのエクセルを2つ、成果物として出されたときのレビュアーの気持ちになる。
少なくとも片方は、間違いなくイケていない。
e-Taxが便利なのだから、eLTAXは絶対便利ではないだろう。そうに決まっている。
そういう気もちにさせる。

輪をかけてイケていないPCdesk

eLTAXにて申告・申請する時には、eLTAXに対応したクライアントソフトを用いる必要がある。
サイト上でクライアントソフトは無料配布されていて、PCdesk(ピーシーデスク)という。
先の、「e-Tax(イータックス)」「eLTAX(エルタックス)」を比較する視点をもったまま
地方税ポータルサイト「eLTAX(エルタックス)」、利用者用ソフトウェア「PCdesk(ピーシーデスク)」の両者をみてみよう。

こんだけイケていない2
- 両者とも、「e+LTAX」「PC+desk」と2つの単語の合成語で命名されているが、
小文字・大文字の順番が逆
- 明確に関連性のあるソフトウェアだが、命名に共通点がない。
例えばPCdeskではなくpcLTAXだったら、共通点作れたのに。
- 利用者用ソフトウェアという枕詞が全く適切ではない。 何故、"eLTAX利用者"を省略したのだろうか。

eLTAXは、「e(電子的)にLTAX(Local Tax,地方税)を操作するもの」と考えれば、命名は真っ当だったと思う。 PCdeskは、どう表現すればいいのだろうか。
少なくともeLTAXとPCdeskを、事前知識なしに関連付できる人はいないだろうということは断定できる。

長くなったんで、続きは別の日記に回す。